こんにちは次郎です。
今回は「エンジニアは独立してフリーランスになるべきなのか。いやそうでもないんじゃないか。」というフリーランスエンジニアの私としては身も蓋もないお話です。
本当にエンジニアはフリーランスになるのが幸せなんでしょうか。私の周りを見る限り、必ずしもそんなことはないように見えます。むしろすごいエンジニアほど、企業に務めるサラリーマンをしています。それはなぜでしょうか?
フリーランスで稼ぐにはエンジニア!
エンジニアとしてスキルを磨いて独立し自由に働きたいです!
といった幻想を頂いている方に向けて、その誤解を解いていきます。
夢や幻想を追う前に現実を直視してみましょう。
誤解①:自宅で好きな時間に働いてストレスがない
近年は新型コロナウィルスの流行によりリモートワークが強制的に進んだためか、自宅で好きな時間にできる仕事というイメージが広まったせいか、未経験からでもエンジニアになろうとする人は爆発的に増えているようです。
しかし現実問題フリーランスは1人で複数の仕事をこなしていく都合上、複数のクライアントとコミュニケーションを取る必要性があります。そうなると打ち合わせも全て自分の都合とはいかず、また問題発生時に助けてくれる人がいないので、いつでも対応しなければなりません。
そして日々の会社の上司や同僚とのコミュニケーションストレスがないかわりにどんな人達かわからないクライアントとのコミュニケーションストレスがやってきます。
特にお互いはじめての仕事だと気を使いますし、これまで専門用語も通じる社内でやりとりできていたのに、まったくITリテラシーのないクライアントがトンチンカンなことをいってきて困ることは日常茶飯事です。
結果的に好きでない時間も働いてストレスもあるという状況になります。
誤解②:好きなだけプログラミングに没頭できる
次はフリーランスになるとプログラミング以外の仕事が多いという問題です。
そもそもエンジニアはプログラミングが好きな人が続けていける職種です。(もし、そうでないならプロジェクトマネージャやコンサルタントなど他の職種がオススメです。)
そうなると、新しい技術を調べて仕事に行かせないか調べたり実際に手を動かしてプログラミングしている時間を大事にしたいはずです。
しかしクライアントとのやりとりや、資料作りが業務を圧迫し本題のプログラミングに着手するまでにだいぶ労力をさきます。実際私も仕事をする中でプログラミング作業は40%くらいになっています。
したがって想像よりもプログラミングしている時間は短いのです。
誤解③:自分の好きな技術で開発ができる
フリーランスだと自由に仕事を選べるといっても、どうしても選定できる技術に限りがあります。総じてコスパのいい案件は古い技術が多いです。
新しい技術は不安定なので手間が多くコストが高い(できる人が少ない、ネットで調べても問題解決策が出てこない)ため、古い技術のほうが他にも対応できる人が多いので会社側も採用しやすいんです。
また、既存のサービスの改修の仕事も結構あって、この場合がすでにあるものに変更を加えていくので技術はすでにあるもので対応するしかありません。古くてつまらない技術構成でも、それを気にせずに淡々とこなしていく必要があります。
自分で責任を取れるのであれば、好きな技術で仕事をこなしても問題ありませんが、複数の仕事を年々積み重ねていくことを考えると現実的には難しいです。
結果的に自分の好みに関係ない仕事も多々こなすことになります。
逆にフリーランスに向いているエンジニアとは?
では逆にそれでもフリーランスに向いているエンジニアはいるのでしょうか。
いかがでしょう。これらの点が気にならないのであれば向いていると言えます。
実際Youtubeやブログなど情報発信やSNSを活用したりしてコーディング以外でも売上を上げたり、専門的なところで独自サービスの運営や他社サービスの保守やコンサルティングなど開発以外の業務もこなせる人は向いているでしょう。
売上の柱として複数の事業に力を入れておかなければ、フリーランスとしての収入はたちまち不安定になります。フリーランスとして働くというのは思ったより複雑です。
まとめ
本当の意味でハイレベルなエンジニアは大きいテック系の会社で開発するほうが楽しいはずです。一部の特別な人はそういう会社とフリーランスとして契約できるかもしれませんが、ほぼいないでしょう。
したがって、現在の会社に文句があるからといってすぐ辞めてフリーランスになるのではなく、まずは他の会社に転職することを考えてみるのが良いと思います。それでもフリーランスのほうが自分にあってるとなったらその時なるべきです。
それでも辞めてフリーランスになった私としては、この記事を読んでも全く気にしない人に独立をオススメしたいと思います。私自身フリーランスとして多くのものを得ましたし、全く後悔はありません。
一緒に頑張っていきましょう。
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